糖尿病関連情報

がん検診へ行こうよ

カープファンの人にとってはストレスフルな日々が続きますね。
いったい緒方監督はどういう戦いをしたいのでしょう。本当に勝ちたいのでしょうか?
それとも若手を育てたいのでしょうか? まさか「選手を育てながら勝つ」っていう調子の良いことを考えているのではないでしょうね。 代打にしろ、守備固めにしろ、使うべき選手というより、使いたい選手を使っているように見えます。
自分のやりたい野球より、まずは相手の嫌がる野球をやって欲しいものです。

それはさておき、今回は「癌」について書いてみます。前にも書いたように、糖尿病患者さんの死因の第一位は、やはり癌です。 最近のニュースで、 俳優の今井雅之さんが大腸癌で亡くなったり、漫才師の今いくよさんが胃癌で亡くなったり報道されていますので、癌の恐さについて少し気になっておられるのではないで しょうか。
まずは、癌をできるだけ予防するにはどういった方法があるか。
癌を予防するのは「禁煙」と「運動」が双璧です。
(運動について は直接お手伝いできませんが、禁煙については禁煙補助薬を処方することで、お手伝いができます。ご相談ください。)
それから、嗜好品としては、極端なものは止めておきましょう。
飲酒も、塩分もほどほどに。
また、体重が多めの方は少し減らしにかかられるのが良いですね。

しかし、いくら予防に 万全を尽くしたと思っていても、出てくるものは出てくる。
日本人の二人に一人が癌になる、と言われていますので、年を重ねるごとに、どこかに癌が出てくるかもしれない、という風に思っておくこと。
そこで必要になるのが癌検診です。広島県民は、隣の岡山県民に比べて、なぜか癌検診の受診率が低い。そのため広島県では「デーモン閣下」のポスターで「癌検診へ行こうよ」と啓発しています。 実際、早期発見には、彼の言うように癌検診を受けることが最も重要です。 自治体からの補助が行われていますので、費用はかなりお安くできます。
皆さんのところにも、この春癌検診の案内が各自治体から届いているのではないかと思います。 まだ通知がない、という方は、県のホームページを覗いてみてください。
「デーモン閣下」のお姿を拝見することができます(https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/gan-suishin/)。

男性の癌検診には胃・肺・大腸が該当します。
女性はそれらに加えて、乳癌、・子宮癌検診も必要です。大腸癌検診は検便です。
胃癌と肺癌はレントゲン写真となります。(毎年胃検診で引っかかるという方などは、最初から内視鏡で行っていただくのがよいでしょう。)
これらのほかに、糖尿病の方の死因で多いものに膵臓癌と肝臓癌があります。
膵臓癌は早期発見の難しいものです。 そのため膵臓癌検診というものは存在しません。
実際、内科医であった僕の叔父も膵臓癌で亡くなりました。
そのことが、膵臓癌の早期発見が難しい、という事実を如実に物語っていると思います。

肝臓癌のうち、ウイルス性肝炎に由来するものはかなり減少傾向にあるようです。
それはやはり、インターフェロンの注射なしでも、経口剤の併用でC型肝炎の治療ができたり、B型肝炎に対しても、核酸アナログという製剤で直接ウイルスの増殖を抑えたりすることができるようになったことが大きく寄与しているでしょう。
そのほかの、アルコール性や肥満に伴う脂肪肝に由来するものは、多少増加傾向にあるといわれます。 これらに対しても、まずは肝障害の存在する場合は半年に一回腹部エコー検査なり、CTなりの画像診断を行っておくこと。
そうすることで、ある程度早期発見が可能であると考えられます。



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