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カープ優勝に思うこと

今年の日本列島は暑かったですね。例年ならお盆を過ぎれば少し凌ぎやすくなってくるのが、盆以降もまったく暑さは衰えず、9月に入ってようやく朝夕が涼しくなってきたといったところです。
しかし、今年の広島では、9月になってからが熱中症や脱水症が多発した、と言われています。特に9月10日。その日は、TV画面を通したカープ優勝のシーンに広島人はみな熱くなりましたし、黒田投手と新井選手の抱擁、胴上げなど、みんなぼろぼろ泣いて脱水になるほどだったといいます。それはまあジョークとして、カープ25年ぶりの優勝で広島の街は大騒ぎ、その夜のNHKの瞬間最高視聴率は70%超え、優勝セールも大変な熱を帯びました。やはり今回の「かたくり」で我らがカープについて触れないわけにはいかないでしょう。

シーズンのカープ躍進の原動力は何だったのでしょう。
主力選手の顔触れを見てみると、外国人を除いて昨年とほとんど変わっていません。
去年のチームになくて、今年のチームにあったもの、それは「一体感」ではないでしょうか。もちろん、勝ち続けているとみんなが機嫌よくなって、一体感はおのずと生じてくるものかもしれません。
しかし、あえて僕自身の妄想を語らせていただくなら、交流戦のさなかの6月10日、上がってきたばかりの野間選手をすぐ2軍に落としたあたりから、その一体感が生まれてきたように思います。きちんと行われた、力のある選手とそうでない選手の入れ替え、それは昨年には見られなかったことです。そこから11連勝が始まったような気がしています。
まだ十分に力が備わってないのに一軍に帯同させて育成を目的にゲームに出場させ続ける、これでは他の選手が快く思うわけがありませんし、本人も決して居心地は良くないでしょう。特定の選手が贔屓されている、と感じたら、チームの一体感は望むべくもない。二軍で鍛えられて、成績を残してから一軍に上げるのが当たり前じゃないですか。チームの指導者は公平な目で選手を見るのが基本と思います。その点で今年の首脳陣は、少し去年と違ったように思いました。そして、その「少し」が大きな違いを生んだような気がしてなりません。

さて、スポーツの秋です。スポーツを観るだけでなく、今度は自分も体を動かしましょう。体を動かすって言ったって、いったい何をすれば?合言葉は「いつでも」「どこでも」「ひとりでも」です。
カープに触発されてキャッチボールを、それもいいかもしれませんが、キャッチボールは相手のいること、それに消費カロリーは多くありません。お勧めするのはやはりウォーキング。今の時代、携帯やスマホに歩数計の機能がついているものと思います。あるいは、ポケットに入れておいてカウントしてくれる歩数計も、小型なのがいくらでも売ってあるでしょう。生活の中で普通に動いている歩数を含めて、今何歩くらい歩いていますか?それをチェックしてみてください。いきなり10,000歩とか言いません。まず今の歩数に2,000歩の上乗せをしましょう。2,000歩というと、時間にして20分くらいです。細切れでも構いません。少し時間が取れる、と思ったら、大回りをする、エレベーターやエスカレーターを使わずに歩く。そうした生活の中での「少し」の意識改革が大きな違いを生んでくれるのだと思います。


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